【塗装専門家が解説】見積り鑑定士になるな!相見積もりとタスペーサーの正しい知識
投稿日: 2026.7.24

【オープニング・見所】
世の中には2種類の方がいらっしゃいます。どういう人かというと、「分かる人」と「分からない人」です。
中山コーティングの塗装専門家コラム。
どうも皆さんこんにちは。中山コーティング営業の郡です。よろしくお願いします。
【前回の補足 屋根の縁切り工法】
早速なのですが、前回の西野の質問の中で、タスペーサーのお話について触れてきたと思いますが、結論としては使用しますということなのですが、実際のところ「タスペーサーって何なの?」という方もまだ多くいらっしゃるかと思いますので、こちらに関して、私の方から補足を入れたいなと思います。
こちらは、薄型化粧スレートの屋根の状態をかたどった模型なのですが、名前の通り、瓦の厚みがそんなになくて、隙間の方が狭いのです。
ここに差し込まれるためだけに生まれてきたようなスペーサーなのですが、なぜこういったものを使うのかというと、この薄型化粧スレートが使われているお屋根の方は、棟板金というものを使っております。
一本物であれば、雨水ってそんなに入らないと思うのですが、切断して加工を行ったものを被せてありますので、そういった接合部分から、多少なりとも水分というのは内部に入っていきます。
そういった水が通常であれば、この瓦の隙間を通って外に排出されるわけなのですが、内部の方でも湿気を帯びているため、そこを風が通ることによって、中もしっかり乾燥できますよという状態なのです。
しかし、このままの状態で塗装していくとどうなるのかというと、もともと瓦と瓦の隙間というのは狭いので、塗料がこの隙間を埋めてしまうのです。
全部が全部埋まるのかというと、そうではなく、ほとんど塞いでしまいます。
そうすると、どうなるのかというと、内部も乾こうと思っても、乾けない状態になりますし、中に入った水分も出ていけない状態になります。
それって、どういう状態なのかというと、入り口があるのに出口がないような状態なんです。
そういったところで出口をちゃんと作ってあげるために、このスペーサーを差し込んでいきます。
そうすることで、水もきっちり抜けますし、風が通って、内部も乾いていくという形になります。
補足の方はこれで終わろうかと思っております。
【今回のテーマは「見積り鑑定士になるな」】
最初に皆さんにお伝えしたいのが、世の中には2種類の方がいらっしゃいます。
どういう人かというと、「分かる人」と「分からない人」。
こちらを頭に置いてご覧いただけたらなと思います。
今回は、リクエストもございまして、工事金額であったり、相見積もりについて触れていこうかなと思います。
まず相見積もりについて、そもそも相見積もりって何で取るのかという話なのですが、人それぞれなのですが、一番は「同じ内容の工事をいかに安くできるか」と皆さんお考えだと思うのです。
それを見比べるために見積もりというのは取られます。
実際にいろんな塗装会社があって、いろいろ見比べていく中で「ここだ」という感じで決まると思うのですが、今は金額以外に工事内容であったり、そういったところも含めてご検討いただく形になるのかなと思います。
【見積の内訳】
内容としましては、実際に足場工事だったり、天井工事だったりとか、外壁塗装はもちろん、屋根があったら屋根塗装という項目がそれぞれあるわけじゃないですか。
その中で例えば、コーキングが入ってなかったりとか、昔だったら業者さんによって「一式」という表記が多かったのです。
そういった内容の細々したところです。
細かく表記してくれているのか、ガッツリまとめてしまって一式表記であるのか。
じゃあ信頼できるのは細かく見てくれているところだよね、という形になるんです。
いろんな相見積もりの取り方もあるとは思うんですが、ここ最近で標準で言うと、見積もりを取ったとしても2社とか3社ぐらいで収めるのが適正なんです。
【塗装相見積もりの注意点】
6社とか7社とか取られる方もおられるんです。
その人たちって結局どういった形で数を取ってるのかというところなんですが、これはあくまで推測の域なのですが、だいたいの方って、「安く施工を行えるといいよね」ということを考えていると思うのです。
実際問題が、物価の上昇であったり、原油価格の高騰であったりとか、そういったところの絡みで、各材料費の価格もどんどん上がってきています。
20%、30%上がりますよというのもあっという間で、今はもう天井がないような状態です。
中には、「2年後の塗装に向けて目安が欲しいので、見積もりを取りたいです」という方もいらっしゃるのですが、2年後の金額というのは、当然変わる可能性もあるので、ここぞという時に、見積もりを取られたらいいのかなと思います。
【恋愛相談と同じ】
皆さん突然なんですが、ここでちょっと質問です。昔学生時代でも何でもいいのですが、恋愛相談ってされたことございますか。
恋愛相談というのは、自分じゃ判断できないことだから、他人の意見も取り入れてみたいな、聞いてみたいな、という感じで相談すると思うのですが、その時って自分では気付いていないのに、本心で言うと、「こう言ってほしいな」
ということが頭にあると思うのです。
返ってきた答えが、自分の思っているような答えじゃなかったら、否定するし、「そうじゃないよ、自分はこうなんだ」というのが出てくると思うんです。
こういった工事のお見積もりの時にも、やっぱり5社、6社取られる方っていうのが、何を求めているのかというと、しっかりした工事がしてほしいのだけど、自分の頭の中で思っている設定価格というのがあります。
その設定価格に見合うような金額を出してくれる業者さんを探しているというのがあるのだと思うのです。
実際にいくら頑張って自分なりに計算して、「これぐらいでできるはずだ」と言ったとしても、そこには自分の知らないことがいっぱいあるわけで、思いどおりの数字にはならないのです。
そもそもこういった工事がどういう道具を使って、どういう順序で、どういう塗料を使うとかが分からない状態なんです。
いろいろ取っていくと、自分の頭で思っている設定価格を見つけ出すために、どんどん業者さんを探していく。
結果、出てきた返答が全然違うよねとなると、「また次行こう」となってくると思うんです。
それって一体どういう状況なのかという話なんですが、「分からない」という入り口から入って、お見積もりお願いしますねとなっているのですが、
分からないことをどんどん集めていって、分からないのに答え合わせをしちゃってる状態なんです。
複数取ればいいのかというと、そうではなくて、求めている数字というのもあるとは思うのですが、必ずしもそうはならないのです。
そういう数字を出してきた業者さんがあったとしても、「大成功だ、納得できるわ」なんていう工事にはならないということを僕は伝えたいのです。
【まとめ・エンディング】
そういった流れを経て、施工にあたって決めていかれるとは思うのですが、金額のことを気にされている方がたくさんいらっしゃいます。
実際どれぐらい、いるのかということを多々聞かれることがあるのです。
総額いくらというのは、その場でははっきり言えないのかなというのが結論です。
実際に測ってみて、拾い出しをしてみて、寄せ集めて、「総額これぐらいです」というのが僕らの提案なわけなので、ざっくり言っても参考にはならないですし、しっかりお出しした工事金額を見ていただけたらなと思います。
こういった工事も平米あたりの塗装金額を知りたがる方もいらっしゃるんですが、もちろん地域によっても違いますし、県外へ出れば当然金額も変わってきます。
会社さんによってもそれぞれ違いますし、一概に相場はいくらですとは言えないものだと思います。
ネットの情報でも平米あたりいくらが平均値ですよ、みたいな感じで出てくるのですが、それも塗装時に関して詳しくない方が作られたサイトだったりします。
実際の見積もり内容とか、ご説明を聞いて判断いただけたらなと思います。
これからもお伝えしたいことを発信していけたらなと思います。
それでは今週もありがとうございました。
一級建築士がいる安心な塗装専門店、中山コーティングの塗装専門家コラムを最後までご覧いただきありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。
ご質問やご相談があれば、お気軽にお問い合わせくださいませ。













