カラーベスト・コロニアル屋根を塗装する前にちょっと待った!|中山コーティング|徳島の外壁塗装・屋根塗装は建築士がいる専門店へ

カラーベスト・コロニアル屋根を塗装する前にちょっと待った!

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屋根には屋根勾配(やねこうばい)という傾斜の度合いを示すがあります。
屋根勾配を表す時には角度(℃)を使わず特殊な角度を使用します。

 特殊な角度とは4寸勾配や6寸勾配という角度です。
カラーベスト・コロニアル屋根場合
屋根勾配を4寸勾配ではなく角度(℃)で決めてしまうと、複雑な計算式が必要になります。

しかし特殊な角度(寸勾配)の場合は計算もしやすく現場でもすぐ計算することができます。

 【例えば6寸勾配屋根の3mの位置での高さを求めるには3m(水平距離)×0.6(屋根勾配)=1.8m(その時点での高さ)つまり、3m地点で屋根は1.8mの高さになっているということになります。】

 そもそも屋根勾配でなにが変わるんだろう?と思いますよね。

屋根材には勾配によって使用できる屋根材が変わってきます。屋根材が緩いと雨水がしっかり流れていかない可能性があるため防水性の高い屋根材にしないと雨漏りの危険があるからです。

 定義が決まっており、和瓦や洋瓦では4寸以上、カラーベストでは3寸以上、2寸以下だと防水性の高いガルバリウム銅板葺きなどにしなければいけません。

 現在多くのお家で施工している屋根材でカラーベストという屋根材があります。その人気の理由は瓦に比べ非常に軽いことや屋根勾配の制限が3.5寸から垂直まで可能ところです。

また、薄い板の形状なので切断が容易であり、どのような屋根の形状でも施工できます。
価格も瓦より安く、使いやすい屋根材ですが欠点もあります。

・経年劣化により塗膜が劣化すると雨水を吸い込み漏水する場合があります。
・取付け釘の上に重なるように施工するため、一部分だけを取り外すことが難い。
・重ね部分が大きいため、塗装の時に重なっている下の材は塗装できない。
・緩勾配の場合、毛細管現象で漏水する場合があります。

 

経年劣化によって塗膜が傷んできたカラーベストは年数が経つほど白く見えてきます。これは塗膜が薄くなり本来の素地が見えてくるからです。

この状態の屋根材は雨水を弾くことができず、吸収してしまいます。
晴れている日には水分を蒸発させますが、乾ききらず残った水分がコケを増殖させてしまいます。
また吸収・蒸発を繰り返すことで屋根材に負荷がかかり、ヒビ割れが起こりやすくなります。

 今回計測をしたお家の角度は5℃。
寸勾配だと1寸勾配しかありませんでした。
塗装してはよくない

緩勾配のため雨水が完全に排出できず屋根材を傷めています。
屋根の傾斜には気を付けてください

本来、カラーベストの屋根材は3.5寸の勾配がなければいけません。このままでは屋根材から侵入した雨水が雨漏りを起こす原因になってしまう可能性もあります…。
お家の屋根勾配を変えることはできない為、施工するには2寸勾配での施工が可能なガルバリウム鋼板葺きにする必要があります。

最後に。カラーベスト・コロニアル屋根で塗装をお考えの方は塗装+縁切り工法を必ず行ってください。カッターで行うのでなくタスペーサーで縁切り工法をオススメします。

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